【神前式】参加者の衣装ガイド|親族・友人・子供徹底解説

最近「神社での神前式」の人気が急上昇中!

しかし、いざ参列の招待状を貰うと「どうしよう!?何を着ていけばいいの??」と不安になる方も多いのではないでしょうか?

今回は神前式における、正しい服装と服選びのちょっとした注意点をご紹介します。

神前式出席時の【親族】の服装

いざ、和婚に出席するとなると、「絶対に着物を着ないといけないの?洋服は失礼??」など、たくさんの疑問が浮かんでくると思います。

しかし結論だけを言ってしまうと、洋装でも和装でもどちらでも大丈夫。

大事なことは「神社に訪問するに当たって、相応しい服装かどうか」なんです!

では、それぞれの立場ごとに詳しく見ていきましょう!

両親の場合

両親は基本的に和装の正装で参列しますが、洋装でも出席できます。

父親の服装

  • 和装の場合…「黒五つ紋付き羽織袴」
  • 洋装の場合…「モーニングコート」

父親の和正装は、新郎と同じ「黒五つ紋付き羽織袴」です。

新郎の衣装でも紹介した通り、これが男性の最も格式の高い和装。

同じ黒紋付袴ではありますが、新郎と全く同じではなく、袴の色や縞模様に少し違いが出ます。

続いて、もう一つの選択肢としての「モーニングコート」。

こちらは洋装での、最も格式の高い衣装です。

「黒紋付羽織袴」か「モーニングコート」のどちらを選らんでも構わないのですが、どちらにするかは、両家の間で事前に話して決めておきましょう。

そうでないと片方が和装でもう片方が洋装と、なんだかバランスが悪くなってしまいます…。

せっかくの晴れ舞台なので、より見栄えの良いものにしたいですよね!

母親の服装

  • 和装の場合…「五つ紋付き黒留袖」
  • 洋装の場合…「黒いロングドレス(アフタヌーンドレス)」

「五つ紋付き黒留袖」は略して「黒留袖」と呼ばれます。

この黒留袖が和婚での母親の服装として、最も適していると言えるでしょう。

というのも、黒留袖は既婚女性の最も格式の高い和装。

神社での結婚式は、ホテルやチャペルでの挙式に比べて、よりフォーマル感が高まるため、ほとんどの場合この黒留袖を着て出席します。

しかし、着物は締め付け感もあり、体調や場合によっては着用が難しい場合も。

そんな時は、黒のロングドレス(アフタヌーンドレス)を用意しましょう。


和洋は違えど、この二つは同格とされる正礼装。

だからどうしても洋装が良いという場合は、黒のロングドレスを着用します。

母親が洋装をする場合には注意点があります。

親族のどなたかが黒留袖を着てしまうと紛らわしいため、洋装にしてもらうか黒留袖は避けてもらえるよう、連絡しておきましょう。

父親の服装の際にもお話した通り、両家で衣装のすり合わせも必要ですが、最近では和装・洋装関係なく、同格の装いならばOKという傾向もあるようです。

なので、あまり神経質になる必要もありません。

でも花嫁は、「せっかくだから両親にも和装で揃えてほしい!」と主張されるかもしれませんね!

続いては、両親の次に出席する可能性の高い、親族の服装についてです。

「ゲストでも主催でもない立場…何を着ればいいの!?」と悩みがちですが、着るべき服は決まっているので心配いりません!

親族の場合

簡単に言うと、親族も両親と格を合わせた装いをします。

出しゃばらずカジュアルにもならず、両親より少しだけ格を下げたフォーマルな服装を選びましょう。

男性親族の服装

兄弟、祖父、叔父は基本的に洋装の準礼装です。和装はしません。

  • 礼服
  • ブラックスーツ

このどちらかを着ておけば大丈夫。

男性親族の場合、和婚だからと考えすぎず、通常の結婚式へ出席する服装をしていれば問題ありません。

ネクタイは白、シルバー、グレーなどのカラーを合わせましょう。

女性親族の服装

姉妹、祖母、叔母など女性親族は未婚か既婚かで、どの和装をするべきか変わります。

未婚の女性なら、下の2種類から選びます。

  • 振袖
  • 訪問着(三つ紋か一つ紋)

振袖は姉妹や遠縁の親戚に関係なく、未婚女性なら誰でも着れます。

姉として振袖を着るのを躊躇う方もいますが、三十歳前後までなら気にする必要はありません。

どうしても気になる場合は、紋の入った訪問着を。

 

既婚女性なら、下の3種類から選びます。

  • 黒留袖(五つ紋)
  • 色留袖(五つ紋)
  • 訪問着(三つ紋か一つ紋)

ちなみに、色留袖には「五つ紋」の他に、「三つ紋」と「一つ紋」のものがあります。

姉妹、祖母、叔母以外の少し遠い女性親族は少し格を下げた「三つ紋」か「一つ紋」の色留袖を選びましょう。

また、訪問着には紋の入っているものと無いものがあります。

 

従姉妹等の遠い親戚は、「紋の入っていない訪問着」や「付下げ」を着て参列することができます。

ここまで読んで、「女性親族は和装しか選択肢がないの!?」と心配になったかもしれません。

 

もちろん、女性親族も洋装でも大丈夫ですよ!

洋装をする場合は「フォーマルワンピース」か「スーツ」を着ます。

子供の場合

高校生以下であれば、学校の制服が正装です。

しかし足元は学校に通っているままのスニーカーではなく、革靴やローファーを履いたほうが、よりフォーマル感が増すのでお勧めです。

 

また、必ずしも制服を着なければいけないわけではないので、

  • 男の子ならスーツやタキシード
  • 女の子ならフォーマルなワンピースやドレス

などでもかまいません。

滅多にない機会なので、特別に衣装を用意するのもいいですよね!

最近では、友人ゲストとして和婚に招待される機会も増えてきました。

やっぱり最初に抱くのは、「何を着ていけばいいの?」という疑問じゃないでしょうか?

神前式出席時の【友人】の服装

女性の場合

女性親族と同様、和装の場合は未婚か既婚で装いが異なります。

  • 未婚女性なら「振袖」か「訪問着」
  • 既婚女性なら「色留袖」か「訪問着」

友人として色留袖を着る場合、「五つ紋」は両親や親族が着るものと同格になってしまうので避けましょう。

訪問着は紋が入っていなくても大丈夫。

 

最近では、未婚女性も色留袖を着ても良いとされていますが、まだまだ世間の認識は、「色留袖=既婚者」

自分がどう見られたいかで選ぶと良いかもしれませんね。

 

洋装の場合はフォーマルなワンピースやドレス。

カジュアルすぎるものや派手なデザインは避け、ボレロかジャケットを羽織り、きちんとしたスタイルが望ましいです。

男性の場合

友人ゲストとしての男性参列者は、

  • 礼服
  • ブラックスーツ

シャツやネクタイは、派手にトリッキーにはせず

  • シャツ…白や薄い水色といった色
  • ネクタイ…白シルバー

という無難な配色を選ぶのがお勧めです。

 

「なんだ!あんまり気にせず普通の結婚式と同じ服装でいいのか~」と思ったあなた。

それが、同じじゃダメなんです!

服装の細かな注意点と、和婚のタブーを知っておきましょう!

 

和婚の披露宴に関してはコチラにまとめました!

和婚の披露宴の流れとおすすめの演出|定番からゲストと楽しめる演出まで

【注意】神社結婚式にはふさわしくない服装

自分のせいで場の空気を壊したり、はたまた厳粛な雰囲気の中で一人恥をかいたり…絶対にしたくないですよね!!

結婚式へ出かける前に、この4つのポイントをチェックすることをお勧めします。

ピンヒール

女性はドレスにパンプスを合わせるのがマナーですが、ピンヒールは避けましょう。

神社には砂利道があり、ヒールが埋まると危ないですし、厳かな場面でコツコツという音を立てては迷惑になってしまいます。

新婦と同じ色の衣装

言わずもがな、主役は花嫁。

その主役を立てる意味でも、同じ色の衣装は避けます。

あらかじめ花嫁の衣装の色を聞いておくのがお勧めです。

これは和装でも洋装でも同じで、基本的に白・赤・黒の衣装は着ないこと!

露出度の高い服装

どうしてもフォーマルな洋装はノースリーブが多く、露出が多くなってしまいがち。

そんな時はボレロやジャケットを羽織って、なるべく露出を減らしましょう。

「神聖で厳かな場所へ行く」という心構えで洋服を選ぶことがポイントです。

スカート丈は膝丈以上が良いですし、そしてもちろん、新婦より目立つドレスやアクセサリーを身に着けるのは良くありません。

毛皮・ワニ革・アニマル柄

神社の信仰上、殺生を思い起こさせるアイテムは好まれません。

バッグや小物、靴下など、「毛皮」や「ワニ革」、「ヘビ革」、「アニマル柄」が使われていないものを選びましょう。

続いて、知らなかったでは恥ずかしい!

神前式でのマナーについて事前にチェックしておきましょう。

知っておくべき!神前式でのマナー

許可なく写真を撮らない

重要ポイントです!

新郎新婦の美しい姿を写真に収めなければ!という使命感を持つことは、とても友好的で素敵なことだと思います。

しかし、神社には撮影禁止の場所や場面もたくさんあります。

ましてやシャッター音が、厳かな式の妨げにもなりかねません。

撮影許可が確実に下りている場合のみ、写真を撮りましょう!

最後に、神前式の所作を少しだけご紹介!

素足厳禁

神社での結婚式では、靴を脱ぐ場面があります。

その時に素足では失礼ですので、ワンピースを着る際にはストッキングを忘れずに!

そして男性の場合も、靴下に穴はないか、派手な色や柄ではないか、きちんと確かめておきましょう。

荷物は最小限に

神社にはホテルのように、荷物を預かってもらえるクロークはありません。

その為、自分の荷物はすべて自分で管理する必要があります。

移動したり、座ったり、神前式は動作も多くなるため、荷物はよりコンパクトに。

時間厳守

神前式に途中参加はできません。

また式直前には、参列者に対しても式中の所作の説明があるので、数十分前には到着し準備万全にしておきましょう。

挙式中の私語は慎む

花嫁がきれいだったり、初めての神前式でそわそわしたり、誰かと話したくなる気持ちはわかります。

しかし、式中は巫女や宮司の布の擦れる音さえ大きく聞こえるもの。

神聖な式中での私語は厳禁です。

知っててよかった参列者の作法!

ご祝儀の渡し方

神社での和婚の場合、受付がないことが殆どです。

「いつどこで渡せばいいの??」と思われる方が多いのですが、挙式前に、ご両親へ直接渡せば大丈夫です。

入場

新郎新婦に続いて、両親、親族、ゲストの順で列を作り歩いて入場します。

手水(てみず)の儀

入場する際に、神社へ参拝する時と同じ所作で手と口を清めます。

知らないと恥ずかしいので、事前にこの作法は確認しておきましょう。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

こちらも神社にお参りをする際と同じ作法ですが、玉串奉奠という儀式の最後に全員で、二礼二拍手一礼をする場面があります。

なにをすればいいの?とならないように、名前と作法を一致させておくといいですよ。

また、「祝詞」などでは宮司と合わせて礼をしたり、「親族杯の儀」では日本酒を飲んだり、神前式では参列者全員で式を進めていきます。

普段では味わえない、特別な感覚を味わえる神前式。

和婚だからと特別に身構える必要はないですが、失礼のないようにきちんと身支度を整えて、気持ちよく新郎新婦の門出をお祝いできるといいですね!

 

もっと詳しい神前式当日の流れはコチラにまとめました。

【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!