和婚の種類は3つ。神前式/仏前式/人前式の違いとメリット・デメリット

和装の結婚式って憧があるけど、そもそも「和婚」って、いくつか種類がある・・・??

今人気の和婚に興味があるけど、「和装をするということ以外あまりよく知らない…」という人も多いのではないでしょうか。

 

実は、和婚には種類があり、それぞれ全く違った挙式スタイルを持っているんです。

 

今回は、和婚種類特徴メリットからデメリットまでご紹介し、最後にはどの和婚にすればいいのか選びやすいよう、簡単にまとめました。

是非、最後まで読んで、和婚を検討してみてください。

和装での結婚式「和婚」は3種類ある!

和の結婚式、略して「和婚」と呼ばれる結婚式には3種類あります。

  • 神前式
  • 仏前式
  • 人前式

和婚と言えば、「神前式」を思い浮かべる人が多いと思いますが、最近では、「仏前式」「人前式」を選ぶ新郎新婦も増えています。

まずは、それぞれの和婚の違いを知っておきましょう。

 

最も大きな違いは、「結婚の誓いや感謝を伝える相手が異なる」ということです。

  • 神前式は「神様」
  • 仏前式は「仏様、ご先祖様」
  • 人前式は「参列者」

というように、漢字からも明らかですね。

 

 

そうは言っても、それぞれ具体的にどんな意味合いがあるの?

では、それぞれの和婚スタイルについて、詳しくご紹介します。

まずは神前式から。

神前式

神前式は、二人が結ばれたことを神様に報告、感謝する儀式です。

また、これからの二人の加護を願うという意味合いもあります。

 

神前式当日の流れはコチラの記事に詳しく書きました!

【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!

仏前式

仏前式は、仏様やご先祖様に二人の結婚の誓いを立てる儀式です。

仏教の「因縁」という考え方から、「二人が出会えたのは、ご先祖様のお計らい」として、仏様とご先祖様に感謝を捧げ、来世までの結びつきを誓います。

人前式

人前式は、参列してくれたゲストに二人の結婚を誓い、感謝を伝えます。

神前式や仏前式の様に、式次第や形式は無く、新郎新婦がどのような式にするか自由に決められます。

 

また、それぞれの挙式スタイルの違いは、結婚の誓いをする相手や、式の内容だけではありません。

挙式をする会場も異なります。

和婚の挙式会場と予約方法

それぞれの和婚は、一体どこで挙式するのでしょうか?

会場が違えば予約方法も異なります。

ここでは、挙式スタイル毎の「会場」と「予約方法」についてご紹介します。

神前式の場合

神前式を挙げる場所は3つあります。

  • 神社
  • ホテル
  • 結婚式場

神前式といえば、神様が祀られている神社で挙げるのが一般的です。

 

しかし、神様を分霊した神殿がある場合は、ホテルや結婚式場でも神前式が挙げられます。

予約方法としては、

  • ホテルや結婚式場で神前式を挙げる場合 → ホテルや結婚式場へ
  • 神社で神前式を挙げる場合 → 神社へ

それぞれ直接申し込みます。

 

ホテルや結婚式場を利用する場合は、チャペル式などと同じ要領です。

神社での場合は、通常、申込書と初穂料を一緒に提出することで予約が完了します。

 

神社選びのポイントは以下記事で詳しく解説しています。

【もう迷わない】神前式の神社はどう選ぶ?神社選びのマニュアル

仏前式の場合

仏前式が挙げられるのは、この2箇所です。

  • 寺院
  • 自宅

寺院で挙げる場合は、一般的に、新郎新婦どちらかの宗派のお寺で行います。

 

寺院によっては、全く違う宗派を受け入れてくれることもあり、個人的に好きなお寺や、京都の有名なお寺で挙式することも可能です。

自宅の場合は、僧侶を招き仏壇の前で行います。

予約は神社と同様に、直接お寺に問い合わせます。

 

土日は法要などで予約できない可能性もあるので、早めに問い合わせましょう。

人前式の場合

和婚の中で一番自由度が高いのが、人前式です。

思い出の場所や、憧れの場所など、好きな場所で挙式が出来ます。

人気なのは、ホテルや結婚式場ですが、中にはゲストハウスやキャンプ場、森の中で人前式を挙げたというカップルも。

 

人前式は、許可が取れる場所であれば、どこでも挙式できるんです。

なんでも自由に決められる人前式ですが、全部新郎新婦だけで手配しようとすると、かなりの労力が必要になります。

 

また、神社や仏閣での挙式も、「豊富な情報の中から、ベストな場所を簡単に予約できたら」なんて思いませんか?

そんな時は、プロに頼るのも1つの手です。

 

例えば、和婚専門のプランナー「和婚スタイル」では、和婚の知識と経験豊富な専門スタッフが、二人の結婚式の相談に無料で乗ってくれます。

【取材6人】和婚スタイルの口コミ-衣装や費用など実際の体験談まとめ

>>和婚スタイルについて詳しく

 

大体の違いはわかったけど、どの和婚を選べばいいのかイマイチ分からないな。

そこで続いては、各和婚のメリットとデメリットをご紹介します。

【メリット&デメリット】神前式・仏前式・人前式

神前式

神社で神前式を挙げる大きなメリットとしては、この3つです。

  • 非日常的で厳かな雰囲気の中、日本の伝統的な結婚式ができる
  • 結婚式後のライフイベントでも、末永くお参りすることができる
  • まだまだ少数派なので、参列者の記憶に残りやすい

デメリットとしては、

  • ゲストの人数に制限がある
  • 披露宴会場が併設されておらず、移動が不便な場合がある
  • 親族しか参列できない場合がある

などが挙げられます。

しかし、ホテルや結婚式場の神殿を利用すれば、このデメリットも簡単に解決することが出来るので、予約の際は合わせて検討したいポイントです。

仏前式

仏前式のメリットは、この3つです。

  • 家族やご先祖様に自然と感謝の心が持て、家族とより絆を深められる
  • 来世までの結びつきを誓うことができ、ロマンチック
  • まだまだ少数派なので、参列者の記憶に残りやすい

デメリットは、

  • 結婚式が出来る寺院が少ない
  • 披露宴会場が併設されてないので、移動が不便
  • 参列者は基本的に家族と親族のみ

などがあります。

人前式

人前式のメリットは、この4つです。

  • 完全オリジナルの挙式ができる
  • 二人らしい挙式や誓いの形をとれる
  • 比較的リーズナブルな価格帯
  • たくさんゲストを招待できる

 

デメリットとしては、この2点が挙げられます。

  • 比較的新しい挙式スタイルのため、両家の理解が必要
  • 自由度が高い分、どうしても準備に手間がかかる

 

それぞれの項目がデメリットになるかどうかは、人によりますが、両親の賛同や、結婚式の準備が負担にならないということは、とても大事なことです。

 

ところで、

負担と言えば、費用は挙式スタイルによってどのくらい変わるの?

と、疑問を持つ方も多いと思います。

続いては、各和婚の費用相場についてご紹介します。

【費用はいくら?】和婚の費用相場

ここで耳より情報です。

実は、和婚はチャペル式に比べ、割安なんです!

実際の金額はいったいどのくらいなのか、費用相場を一緒にみていきましょう。

神前式の費用相場

神前式の費用相場は30万円ほど

挙式基本料である初穂料の5~15万円に、衣装代やヘアメイク、写真撮影代が別途かかります。

 

神前式の具体的な費用について知りたい方は、神前式の費用のみに焦点を当てて紹介している以下記事を参考になさってください。

神前式の費用相場と料金の内訳|費用を抑える賢いポイントを解説

仏前式の費用相場

仏前式の費用相場は30~40万円ほど

挙式料は10~30万円と、神社よりも若干割高です。

そこに衣装代やヘアメイク、写真撮影代といった費用が別途かかってきます。

各お寺や神社によって挙式料の金額が変わり、どの衣装を選ぶかでも金額が大きく左右するので、50万円以上かかったという新郎・新婦も少なくありません。

人前式の費用相場

人前式の費用相場は、20~30万円ほど

できるだけ費用を抑えたいのなら、人前式がおすすめです。

会場使用料がかからない場所を利用するのであれば、もっと費用を抑えられます。

 

しかし、会場使用料がかからないからといって、何もない場所で設営にこだわれば、相場よりも費用は大幅にアップするので注意が必要です。

また、挙式後に披露宴をする場合は、100~200万円プラスになると考えておきましょう。

 

その場合、どのスタイルの和婚をするにしても、ホテルや結婚式場、ブライダル会社からお得なパッケージプランが提供されていることがあります。

このプランを使えば、割安価格で結婚式ができるので、賢く利用したいですね!

 

 

んー、でもまだどの和婚スタイルにするか決めきれないな。。

どれも魅力的な挙式スタイルなので、悩むのも無理はありません。

 

そこで、最後になりましたが、それぞれの和婚の魅力と、こんな人におすすめしたい!という内容をまとめてみました。

ご自身の現在のシチュエーションや、理想の結婚式像と照らし合わせながら、どのスタイルが一番自分に合っているのか、考えてみてください。

それぞれの和婚の特徴と決め手・おすすめな人

和婚の最大の特徴はなんと言っても、美しい和装で結婚式を挙げること。

「結婚式では和装が着たい!」という人にはもちろん和婚がおすすめです。

 

しかし、それぞれの和婚スタイルには各々すばらしい特徴があり、おすすめしたい人は異なります。

ということで、ここではそれぞれの挙式スタイルの特徴と、おすすめな人はどんな人なのか?、詳しくご紹介します!

神前式の場合

神前式の特徴としては、「参進」という花嫁行列や、「巫女舞」という美しく奥ゆかしい日本の文化に触れられることです。

そして、神前式は神様に感謝し、加護を受ける儀式。

 

挙式をした神社は、二人にとっての大事な場所となり、結婚生活の様々な節目に訪れ、お参りすることができます。

「結婚記念日」や「初詣」、子供が出来れば「七五三」など、日常の感謝を伝えられ、この神社の神様に見守られているんだと思うと、心強いですよね。

神前式は、こんな人におすすめです。

  • 厳かな雰囲気の中、日本の伝統的な結婚式を挙げたい人
  • こじんまりとした家族団欒の式を挙げたい人
  • 思い入れのある神社がある人

仏前式の場合

出典:http://www.shunju.net/wedding_2/

仏前式にはあって、神前式には無い儀式があります。

それは、「念珠授与」です。

挙式の中で、僧侶から新郎新婦へ白と赤の色違いの数珠が贈られます。

 

珠は心の丸み、輪は人と人とのつながりである和を表しており、仏様に祝福を祈るための儀式でもあるんです。

仏前式は仏教の教えや、挙式中の厳かな雰囲気から、家族やご先祖様に対する感謝の気持ちと強い結びつきを、より実感できるものになっています。

 

また、珍しい挙式スタイルなので、参列者の記憶に残りやすいというのも、ちょっとしたメリットです。

仏前式は、こんな人におすすめです。

  • 家族との絆を深めたい人
  • ゆかりのあるお寺がある人
  • 来世までの結びつきを誓う、ロマンチックな挙式がしたい人

人前式の場合

人前式の魅力は、二人らしい誓いの形をとれるところです。

形式にとらわれず、流行やユニークなアイデアを取り入れられ、ゲストと近く、一緒に楽しめる式にできます。

人前式は、こんな人におすすめです。

  • 形にとらわれない自由な式を挙げたい人
  • 友人をたくさん呼びたい人
  • ゲストと一緒に楽しむ挙式にしたい人

神前式や仏前式は明治から続く、伝統的な日本の結婚式。

はたまた、人前式は新しい形の現代的な結婚式です。

 

どの和婚スタイルにも、それぞれに魅力があり、どんな結婚式を挙げたいのかしっかりイメージすることで、二人にぴったりの理想のスタイルが見つけられるはず。

二人のイメージがまとまり、和婚にすると決まったなら、さっそくウェディングプランナーに相談してみましょう!

 

神前式の準備編は、以下記事に詳しく書いたので是非参考になさってください!

【迷わずOK】神前式の準備期間とスケジュール|いつから?→最短3ヶ月で準備完了