神前式の雨は最悪?→No!実は縁起が良い。必要な準備と対処&出席者への配慮を解説

神前式当日が雨予報になってる…!

なんてことは、珍しいことではありません。

雨が降ったら何が変更になるのか、何を準備したらいいのかなど、心配と不安が一層大きくなってしまいます。

 

しかし、結婚式に雨が降ることは、悪いことなのでしょうか?

 

新郎新婦の誰もが結婚式には快晴を望むものですが、雨の日の結婚式には様々なジンクスやメリットがあるんです!

今回は、神前式に雨が降ると何が変更になるのか、雨の日のメリットやジンクス、ゲストに対して何を準備しておけばいいのかなど、詳しくまとめたので参考にしてみてください。

神前式が雨の場合→演出や場所の変更点

神前式当日に雨が降ってしまった場合、3つの変更が考えられます。

  • 参進の儀が変更・キャンセルになる
  • 挙式場所が変更になる可能性がある
  • 写真撮影の場所が限られる

では、具体的にどのような変更になるのか、詳しくみていきましょう。

参進の儀が変更・キャンセルになる

宮司と巫女に続いて、新郎新婦と参列者が列をなし、境内を歩いて神殿に向かう「参進の儀」は、変更やキャンセルされる可能性が高い儀式です。

参進の儀は、神前式の最初の見どころですが、屋外で行う儀式なので雨天中止とされやすいのです。

 

なお、雨天時の対応は神社によって大きく異なります。

例えば、

  • 雨天中止…完全に中止
  • 順路変更…境内ではなく、屋根のある通路を歩いて神殿へ向かう
  • 雨天決行…順路の変更もなく、傘をさして行う

などがあります。

神社を予約する際に、雨天時の対応を合わせて確認しておきましょう。

挙式場所が変更になる可能性がある

ごく稀に、屋外で神前式をする神社があるのですが、雨が降ってしまうと、屋内に変更せざるを得ません。

屋外で神前式を行う神社は少数ですが、天気のいい日や、快適な気温の季節では、青空の下で結婚式が出来たり、参列者も大勢呼べたりと、メリットも多く人気です。

 

しかし、挙式当日が雨だと、屋内へ変更になり、期待通りのシチュエーションで神前式を挙げられない可能性が出てきます。

当日雨天の可能性を考え、屋内でのイメージも合わせて確認しておくと安心です。

写真撮影の場所が限られる

雨の日の屋外での写真撮影は難しく、屋内での撮影に変更になります。

例えば、

  • 集合写真…屋内へ変更
  • 新郎新婦の2ショット写真…場所が限られる
  • 友人との写真…屋内のみ

というような具合です。

また、友人との撮影や、友人に新郎新婦の写真を撮ってもらう場合、本殿での撮影は許可されていないことがほとんどなので、注意が必要です。

 

雨の場合もあり得るので、もう一度神前式当日の流れをおさらいしておくことも大事です!!

【これで安心】神前式当日の流れを徹底解説!親族・友人も困らない!

 

このように、雨天時の対応は神社や式場によって異なるので、予約する前に「雨天時の変更点に納得できるか」確認しておくことが大切です。

雨の場合でも、思っていたより変更箇所は少ないけど、やっぱり写真撮影に制限が出るのは嫌かも・・・。

そう、気を落とさないでください。

雨が降ったからこそ、雰囲気のある良い写真が撮れることもあるんです。

雨降りの神前式もメリットたくさん!

雨が降った日の神前式のメリットとは、ずばり「写真映え」です。

前撮りや後撮りをしない新郎新婦にとっては、当日の写真だけが手元に残るので、神前式当日の天候には敏感になってしまうと思います。

 

しかし、晴れの日だけが良い写真を残せるわけではありません。

具体的に言うと、「水面の反射を使った写真」や「番傘を使った写真」など、雨の日でもアイデア次第で、雰囲気あふれる「映える写真」が撮れるんです。

ここでは、この2つをご紹介します。

  • 艶のある写真
  • 鮮やかな番傘を使った写真

では、雨の日をメリットに変える、写真の撮り方をみていきましょう!

艶のある写真が撮れる

雨が降ると、「建物や植物などの背景」と「人物などフォーカスしたいモチーフ」とのメリハリが良く出るので、より艶のある写真が撮れます。

 

というのも、暗い背景の中で、「白無垢」や「色打掛」の色が、より鮮明に写真に浮き上がり、とてもつややかな印象の写真が残せるのです。

他にも、カットを工夫することで、お洒落な1枚に仕上がります。

鮮やかな色の番傘で写真が映える

どうしても背景が暗くなってしまう雨の日には、番傘がおすすめです。

「赤」や「紫」といった鮮やかなカラーが和装とマッチして、鮮やかで華のある写真が撮れます。

 

雨の日は屋外での撮影場所が限られてしまいますが、番傘をさして撮影すれば、ちょっとしたスペースでも、十分映える写真が撮れるんです。

ここまでで、神前式が雨になる不安は大分拭えたのではないでしょうか?

 

しかし、中には、

結婚式に雨が降るなんて、縁起が悪そう…

と思う人もいるかもしれませんね。

 

でも実は反対で、雨降りは縁起がいいとされているんです。

「結婚式に雨が降ると縁起がいい」という言い伝えは、世界中にあります。

続いては、結婚式に雨が降っても気分が晴れる、各国のジンクスをご紹介します。

神前式で雨は最悪?実は縁起が良い!雨の日の言い伝え

楽しみにしていた結婚式に雨が降っては、なんだが気分が下がってしまいますよね。

でも、雨の日には、縁起のいいことわざやジンクスがいっぱい!

 

天気を正確に予想することや、コントロールすることは不可能ですが、雨の日に対して良い印象を持っておくことで、自分の気分は変えられるはず!

ということで、ここでは日本をはじめ、世界中にある雨の日のジンクスをご紹介します。

日本のことわざ

「雨降って地固まる」

雨が降ると一旦地面がぬかるみますが、それが乾いた後には、以前よりもしっかりとした強いものに変わります。

 

結婚生活の第一歩である結婚式に、「悪天候」というちょっとしたトラブルがあったとしても、その後はかえっていい結果が訪れ、より安定した基盤の上で生活できる。

こういった解釈から、雨の日の結婚式は縁起が良いものとされています。

海外のジンクス

アジアからヨーロッパまで、たくさんの雨の日にまつわるジンクスを集めました。

これを知っておけば、晴れの日よりももっと幸せな気持ちで、雨の日の神前式を挙げられること間違いなしです。

フランス

「雨の日の結婚式は幸せをもたらす」

結婚式に降る雨には、新郎新婦が流す一生分の涙を、神様が2人の代わりに流してくれたという意味があるそうです。

イタリア

「雨に濡れた花嫁は幸せになれる」

日本でも「恵みの雨」というように、作物の栽培に欠かせない雨は土壌を良くして繁栄をもたらすとされ、雨に濡れた花嫁は幸せになると信じられています。

ハワイ

「雨が降らないと幸せの虹は見られない」

雨が降ることで、もっと良い結果が得られたり、良い未来に繋げられることを意味しています。

中国

「雨の日は縁起がいい日」

中国には、雨龍(うりゅう)という雨を司る龍の言い伝えがあり、神様の祝福があった際に、雨龍が良い雨を降らせるのだとか。

チベット

「雨が降る=空から花が降ってくる」

チベットでは雨を花に見立てる風習があり、大切な日に雨が降ったら、華やかで幸せな日になると言われています。

世界各地にこんなにも素敵なジンクスがあると、なんだか神前式に雨が降るのを期待しそうになりませんか?

 

いやいや、そうは言っても、

私は、絶対に雨に濡れたくない!

という雨嫌いな人もいるかもしれませんね。

結婚式当日、雨を確実に避ける方法が、全くないわけではありません。

どうしても雨を避けたい場合→天候に左右されない会場を選ぶ

結論から言ってしまうと、雨を完全に避ける方法はあります。

それは、屋外でのイベントを計画しないことです。

 

ちょっと極論になってしまいましたが、雨の日に限らず、夏の暑い時期や、冬の寒い時期には、快適な気温で過ごせる屋内中心の式が好まれます。

 

また、雨の日はどうしても、新郎新婦や出席者ともに準備や移動が億劫になるもの。

ここでは、雨の影響を最大限に抑えられる方法をご紹介します。

雨天時の変更がほぼ無い神社を選ぶ

神社の設備次第では、参進の儀を順路を変更して行えると紹介しました。

そのような神社では、新郎新婦やゲストの控室から、雨に濡れずに本殿へ向かえる通路が用意されています。

 

境内のすぐそばを通れる神社もあり、ゲストに不便をかけず、尚且つ雰囲気を損なわずに参進の儀が行えるのでお勧めです。

より具体的な、神前式の神社の選び方は以下記事を参考になさってください。

【もう迷わない】神前式の神社はどう選ぶ?神社選びのマニュアル

ホテルの神殿を利用する

神殿が併設されたホテルや結婚式場で神前式を挙げれば、すべて屋内で行うことが出来るので、天気の心配をする必要がありません。

中庭で撮影やイベントをするとしても、テントを張るなど、雨対策が出来るので安心です。

 

神社での結婚式にこだわらないのであれば、ホテルや結婚式場を利用することで、雨に対してのストレスや心配、当日の移動の不便などを大幅に軽減できます。

 

 

でも、せっかくの神前式だから、やっぱり神社で挙げたいな。

そんな新郎新婦も多いと思います。

「雨が降ってしまったら…」という、現実になるかどうかも分からない心配だけで、憧れの神社結婚式を諦めてしまうのは残念ですよね。

 

雨の日の結婚式はゲストの負担になってしまうのも事実。

なので、雨が降ってしまっても大丈夫なように、ゲストに配慮した準備をして、神社結婚式に臨みましょう!

【雨の日の神前式】ゲストへの配慮

もし、当日に雨が降ってっしまった場合は、この3つに配慮してゲストを迎えましょう。

  • 参列してくれたお礼を伝える
  • タクシーチケットを準備
  • 雨で濡れたとき用のアイテムを用意

神前式当日に晴れを期待しているのは、新郎新婦だけではありません。

手間をとらせてしまう、ゲストに対しての配慮もしっかり行き届かせたいですね。

参列してくれたお礼を伝える

神前式は参列者が親族中心になり、年配の出席者が多くなります。

雨の日には体調が優れないという年配の方も多いはず。

 

元気な若者にとっても、ヘアセットが乱れたり、足元が汚れたりと、雨の日の移動はひと苦労です。

 

そんな中、わざわざ参列してくれたので、神前式の開始前には「お足元の悪い中、お集り頂きありがとうございます。」と感謝の気持ちを伝えましょう。

思っているだけでは伝わらないので、必ず言葉にして、きちんと伝えることが大切です。

タクシーチケットを準備

最寄り駅から式場まで距離がある場合は、タクシーチケットを用意しておきましょう。

晴れの日ならば公共交通機関を乗り継いで移動することもできますが、雨の日の移動はタクシーが一番快適です。

 

ここでも感謝の気持ちとして、最寄り駅までのタクシーチケットを準備しておきましょう。

ほんの少しの気遣いが、「良い結婚式」に繋がります。

雨で濡れたとき用のアイテムを用意

化粧室に、ちょっとした雨対策のアイテムを用意しておくと、女性ゲストに喜ばれます。

  • タオル
  • ドライヤー
  • ヘアアイロン
  • くし
  • 手鏡
  • コットン
  • 綿棒

など、化粧直しや、濡れた髪をセットしなおす道具があれば、親切です。

 

神前式当日に雨が降っしまうと、キャンセルや変更を余儀なくされる場面や、希望通りにいかないことも、しばしばあります。

しかし、「雨降って地固まる」「恵みの雨」とはよく言ったもので、雨は神様からの祝福や吉兆の意味合いがあり、雨の日の結婚式は縁起が良いとされています。

 

何事もポジティブに捉え、楽しんだもの勝ち!!

「天気予報は雨だ…」と落ち込まず、ゲストへのおもてなしの準備をして、「雨だったけど良い式だったね」と言ってもらえるように準備をしておきましょう。